個人で整体やエステ、小顔・フェイシャルなどのサロンを開業したいと考えたとき、まず真っ先に考えることは「どこでやるか?」ですよね^^サービスを提供するためには、必ず「場所」が必要ですよね。
私自身、サロン経営コンサルをしていて、生徒さんからこのようなご質問を受けることがあります。
「自宅でもサロンはできますか?どこか部屋を借りるべきでしょうか?どっちがいいですか?」
と。今日は、自宅サロンか?賃貸でやるべきか?その違いとメリットデメリットをお伝えしていきます^^
自宅サロンとは
自宅サロンとは、自宅をサロンとして開放し、お客様をお呼びしてサービスを提供することです。自宅や実家のスペースを利用して、ビジネスをしたいと考えている方に適している方法といえます。
自宅サロンのメリットとデメリット
「自宅サロンってどんなメリットがあるの??」
と直球に聞きたいあなたへ!このステップでは自宅サロンの開業で起こる具体的な『メリット・デメリット』をお届けします^^
自宅サロンのメリット
- 家賃がかからない
- 水道・光熱費などの基本料金がかからない
- 通勤のためのお金や時間がかからない
- お客様がいない時間が無駄にならない
自宅サロンの大きなメリットはこの4つです。
家賃や水道光熱費などの固定費がかからないのは、サロンを始めたばかりの人にとって、かなり大きなメリットですね。
時間に関しても、自宅サロンであれば空き時間を自由に過ごしたり、有効活用しやすいです。家事や育児の時間とのバランスもとりやすいですね。
自宅であれば急な予約にもご対応できるのはメリットといるでしょう。
自宅サロンのデメリット
- 知らない人を自宅にあげなければならない
- 住所を公開するリスクがある
- 家族に迷惑をかけることをもある
- 生活感がでないよう気配りが必要
- 近隣の理解を得られない可能性がある
まず、自宅サロンではお客様とはいえ、見ず知らずの人に自宅の住所を伝えて、自宅に入ってもらうので、100%安全とは言い切れません。
住所の公開について、チラシやHPなどの集客媒体に、住所を全て公開してしまうと不特定多数の人に自宅の場所をさらすことになるのでリスクがあると言えますね。
そのリスクを危惧して住所を公開しない、または途中までしか公開していないケースがありますが、お客様の「信用」という点では、やはり住所が公開されているのと公開されていないのでは信用力に欠けてしまうので、自宅サロンのデメリットといえます。
また、お客様がいらっしゃるタイミングで、家族とお客様が鉢合わせしないように家族にお願いしなければいけないこともあるかもしれませんね。
お客様がいらっしゃるときに、玄関や廊下、トイレ、その他の部屋など、お客様の目に触れる場所は生活感がでてしまうとサロンとしての“おもてなし”に欠けるので、常に清潔にきれいにしておく必要があります。
近隣の理解については、不特定多数の人の出入りを気にする人もいるので、もしかしたら理解が得られないことがあるかもしれません。
これらが自宅サロンでのデメリットになります。
賃貸のサロンのメリットとデメリット
「自宅サロンのメリット・デメリットはわかったけど、賃貸で借りる場合はどうなの!?」
という方のために、次のステップでは賃貸でサロンを開業する場合のメリット・デメリットについてお届けします!^^
賃貸でのサロンのメリット
- 出店する場所を選べる
- 居住スペースと仕事場を完全に分けられる
- 仕事に集中できる
- 住所を公開できる
- 必要以上にプライバシーを知られる心配がない
- サロンを借りることで、“覚悟”ができる
まず、サロンを賃貸で借りるということは、場所を選べるというメリットがあります。場所を選べるということは、周辺エリアの競合の多さや、自分のサービスを必要としているターゲットがいるか、など、あらかじめリサーチして選択することができますね。
居住スペースと仕事場が分けられると、オンオフがしっかり分けられるのでメリハリが持てます。
また、自宅サロンと違って、自宅の住所を公開したり、自宅のなかを見せることもないのでプライバシーを知られるリスクがありませんね。
サロンを賃貸で借りる場合、当然ですが、毎月の家賃や水道・光熱費などの支払いが発生します。そのため、売上(利益)をつくらなければならないので、自宅サロンと比較するとそれなりの「覚悟」が生まれます。
賃貸でのサロンのデメリット
- 商用利用可の賃貸アパートやマンションがなかなか見つからない
- 敷金、礼金など、部屋を借りる際に初期費用がかかる
- 家賃、水道・光熱費などのランニングコストがかかる
- サロンまでの通勤に時間がかかる
賃貸サロンでのデメリットは、やはりお金(コスト)です。
まず、商用利用可の賃貸アパートやマンションがなかなか見つからないという点について、店舗貸ししている物件は個人サロンが使用するには広すぎたり、またその分家賃も高くなります。
整体・エステサロンなどの個人サロンを開くには、ワンルームくらいの広さがあれば十分です。しかし、ワンルームは居住用の物件が多いため、商用利用可でさらに立地やエリアなどの希望を満たす物件を見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
また、物件を見つけられても、契約時には敷金・礼金といった初期費用がかかります。
自宅サロンであればかからない、家賃・水道・光熱費といった基本料金も発生します。
自宅からサロンまでの距離にもよりますが、通勤時間や通勤のための交通費がかかる場合もありますね。
最初から売上が見込める場合は、賃貸でもよいかもしれませんが、そうでない場合は支払いに追われ、サロンが軌道に乗る前に廃業しなければならないリスクも考えられます。
愛原菜々の個人的な意見は「まずは自宅サロンから!」
ここからは私の個人的な意見になりますが、私自身はサロンを開業したとき、賃貸でスタートしました。
理由は、
- 単純に、実家住まいで自宅をサロンとして使えるスペースがなかった
- サロンを趣味や片手間ではなく、ビジネスとしてやる覚悟を決めていた
この2つです。
ですが、もし個人的に「自宅か賃貸、どちらが良いですか?」と相談されたら、その方の状況や“本気度”にもよりますが、なるべくリスクは最小限に抑えたいので「自宅にスペースがあって、家族の同意がとれるのであれば、まずは自宅からが良いと思います」と答えます。
やはり、賃貸だと毎月の家賃や水道・光熱費といった支払いがあるので、全く売上の見込みがない状態でいきなり物件を借りるのはリスクが大きいと思います。
私自身、しょっぱなから賃貸でサロンを開業して、最初は思うように売上がつくれず赤字経営が続き、貯金を切り崩して生活をした経験があります。(毎日不安で眠れなかったこともあります・・・汗)
賃貸した場合、例えば家賃と水道・光熱費で10万円で、1人あたり施術単価が10,000円だとしたら、10人目までは固定費を払うためだけに施術することになります。
家賃や水道・光熱費のために10人施術し、利益になるのは11人目以降です。
もちろんこの中には、材料費や広告費、通勤にかかる費用などが含まれていないので、そういった費用も加味すると、利益をつくるためにはもっと人数が必要になります。
自宅サロンであれば、家賃などの固定費がかからないため、材料費や広告費を加味しなければ1人目から利益になります。
11人目から利益になるのと、1人目から利益になるのとでは、大きな差がありますね。
なので、もし自宅にスペースがあって、家族の同意がとれるのであれば、まずは自宅からをおすすめします。
「自宅にスペースがないけれど、賃貸するのはリスクがある!」
という方は、“レンタルサロン”を利用するという選択肢もあります。
レンタルサロンってなに??
レンタルサロンとは、時間貸しで好きな時に好きなだけ借りれるサロンのことです。
賃貸で物件を借りるのとは違い、敷金や礼金、家賃などは一切かからず、家具や家電、レンタルサロンによってはタオルやエステ用のマシンなども備え付けられている部屋を借りることができます。
サロンを開業したい方にとっては、始めやすい選択肢かもしれませんね^^
念のため、デメリットとしては、
- 住所を途中までしか公開できない場合がある
- 土日祝日は予約がとりにくい場合がある
- 予約がとれず、お客様に他のサロンをご案内することになる場合がある
- 掃除が行き届いていなかったり、前の利用者がきちんと片さないで出てしまっているリスクがある
- ワンルームマンションだと、お客様を時間まで玄関で待たせてしまうことがある
- お客様都合で当日キャンセルになった場合、レンタルサロンのキャンセル料金が発生することがある
といったデメリットがあります。
まとめ
整体やエステで個人サロンを開業したい場合、自宅で始めるか?賃貸にするか?レンタルサロンで始めてみるか?迷うところですが、これまでお伝えしたようにそれぞれ一長一短です。
ご自身の環境や状態、どのようなスタンスでサロン経営をしたいか?(子育てしながら空いてる時間にお小遣い稼ぎ感覚でやりたいのか?、サロンの売上で生計を立てられるくらいになりたいのか?等)といった部分も考慮する必要があると思います。
ご自身が目指す「働き方」や「どんなサロンを作りたいのか」といったことも考えたうえで選択してくださいね^^
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